【0.1歳児の笑顔を引き出す!】元保育士がおすすめしたい人気絵本13選

保育

 昨今、書店の絵本コーナーにいくと魅力的な絵本が多く並んでいます。しかけがあるもの、音が出るもの、クリスマスなどのイベントがテーマのもの・・・

 思わず大人でも心躍るような絵本が多く、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。

 こんにちは。元保育士のKanaです。

 絵本の魅力に惹かれ、園で使用するもの以外に、自身でも買い集めるほどです。絵本の内容によっては、大人でも「はっ!」と大事なことに気付かされたり、気持ちが豊かになったりしますよね。私もそんな絵本の魅力に、魅了されている大人の一人です。

 保育士時代、保育園で数えきれないほどの絵本に出会いました。その中で、王道の人気絵本5冊保育士目線でおすすめしたい人気絵本8冊を厳選しました。それぞれ絵本の楽しみ方や、人気の理由も併せて紹介します!

 紹介する絵本の中には、書店の目立つ場所には並んでいないものもあります。ですが、私の経験上、自信をもっておすすめできる絵本ばかりです。

 現役の保育士さん、子育て中のお母さんお父さん、そしてプレゼントにも!この記事を通して、ぜひ一推しの一冊を見つけてください。

思わず必ず笑顔になる!王道絵本5選

 まずは、書店でもよく見かける王道の人気絵本を5冊。ロングセラーの絵本には、やはり人気の理由があります。

 それぞれの人気の理由や、子どもたちがより楽しめるようなポイントも合わせて、紹介します。

『だるまさんシリーズ』

 作:かがくい ひろし 出版社:ブロンズ新社 定価:各¥935(税込み)

 『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3冊にわたるシリーズとなっています。それぞれのポイントを紹介します。

『だるまさんが』

 だるまさんが次々と様々な動きをして見せてくれます。「だ・る・ま・さ・ん・が」と読む際に、一緒に体を横に揺らすと、子どもたちの興味をぐっ!と惹きつけることができます。

 私のお気に入りのポーズは「どてっ」と「ぷっ」です。「ぷっ」のあとに、鼻をつまんで「くさ~いくさ~い!」と言うと大喜びです。

『だるまさんの』

 だるまさんの顔や体のパーツを知ることができます。それぞれのパーツに興味を持ったり、名前を覚えたりするきっかけになる絵本です。

 ページをめくるたびに、「みんなの○○(それぞれのパーツ)はどこだ~?」とコミュニケーションをとりながら進めるとより楽しむことができます。

『だるまさんと』

 『だるまさんが』はだるまさん一人の動きでしたが、『だるまさんと』では、お友だちと様々な動きをして見せてくれます。

 読み進めながら、だるまさんたちの動きに合わせて自然にスキンシップをとることができます。『だるまさんが』より少し難しい動きなので、繰り返し読んでいくうちに、子どもたちの成長が垣間見えるところも、素敵なポイントです。 

『ごぶごぶごぼごぼ』

 作:駒形 克己 出版社:福音館書店 定価:¥990(税込み)

 様々な効果音が出てくるため、単に字を読んでいるだけでは絵本の面白さが伝わりにくくなってしまいます。

 一つ一つの音を、丁寧に抑揚をつけて読むことを心がけてみてください。声色や声量をページによって変えることがポイントです。

『たまごのえほん』

 作:いしかわ こうじ 出版社:童心社 定価:¥1,210(税込み)

 そのまま読んでも良いのですが、『たまごのうた』に合わせて読むと、子どもたちの興味をぐっ!と惹きつけることができます。

 「ぱちんっ!」とそれぞれのたまごが割れるところで、子どもたちに軽く絵本にタッチをしてもらうと、とても盛り上がります。

 子どもが複数人いる場合は、トラブルに発展してしまう可能性があるので、はじめに順番であることを断っておいてくださいね!(笑)

『おにぎりくんがね』

 作・絵:とよた かずひこ 出版社:童心社 定価:¥990(税込み)

 とよたかずひこさんの『○○くんがね・・』シリーズはご存知の方が多いと思います。絵本終盤の決め台詞、「しんぱいごむよう!」は、子どもたちが大好きなフレーズです。

 読みきかせる際に、大人も絵本に合わせて手の平を前に出すポーズをすると、子どもたちが絵本に参加しやすくなります。少し大袈裟に感じるくらいに、思い切って「しんぱいごむよう!」と声を張りましょう!

 今回は『○○くんがね・・』シリーズの中から、お給食でもよく出てくるおにぎりをテーマにしたものを選びました。他のシリーズもどれも面白い内容なので、ぜひ手にとってみてくださいね。

『いない いない ばあ』

 文:松谷 みよ子 絵:瀬川 康夫 出版社:童心社 定価:¥770(税込み) 

 絵本コーナーに行けば、必ずといっていいほど、並んでいるこちらの絵本。

 絵のタッチがやわらかく、動物がたくさん出てくること、繰り返しの絵本であることなど、子どもたちの興味を惹きつけるポイントがたくさん詰まっています。

 公式の音楽に合わせて読むことで、さらに子どもたちの興味を惹きつけることができます!

保育士目線で選ぶ!人気絵本8選

 続いて、保育士目線でおすすめしたい人気絵本8冊。どれも実際に保育園で読み聞かせをおこない、反応がよかったものばかりです。

 ぜひ書店で探してみてください!

『にじをつくったのだあれ』

 作:ベティ・アン・シュワルツ 絵:ドナ・ターナー 文:鈴木 ユイカ 

 出版社:世界文化社 定価:¥1,760(税込み)

 ページをめくるごとにリボンのしかけによって、一色ずつ虹が完成していきます。絵が鮮やかで見やすく、色に興味をもつきっかけになる絵本です。

 「次は何色かな?」など、コミュニケーションをとりながら読み進めていきましょう

 注意点として、ページをめくる際に少し力が必要なため、子ども自身で読むには対象年齢が高くなります。

 読み聞かせには、0.1歳児から十分に楽しめる絵本なので、たくさん読んであげてくださいね!

『大阪うまいもんのうた』

 作・絵:長谷川 義史 出版社:恔成出版社 定価:¥1,430(税込み)

 「お~さかにはう~まいもんがいっぱいあるんやで~♪」と、うたに合わせて読むと、大喜びです。“たこやき”や“ぶたまん”など、それぞれの大阪うまいもんにポーズがあります。

 思っているよりも大袈裟にやってみましょう!

 余談ですが、私は関西出身のため、やる時は全力で・・・!むしろ子どもたちより楽しんでやっていました(笑)

『なんでやねん』

 文:中川 ひろたか 原案:鈴木 翼 絵:あおき ひろえ 出版社:世界文化社

 定価:¥1,100(税込み)

 こちらも『大阪うまいもんのうた』同様、関西色が強い絵本です。子どもたちが一度「なんでやねん」のフレーズを覚えると、「なんでやねん」「なんでやねん」の無限ループです。

 絵もコミカルでかわいらしく、子どもたちの興味をぐっ!と惹きつけます。

 「なんでやねん!」は、表紙のように手を横に出しながら、思い切りツッコミましょう

 手がお友だちに当たってしまうと危険なので、ある程度子ども同士の距離を保つように注意してください。

『まてまてタクシー』

 文:西村 敏雄 出版社:福音館書店 定価:¥990(税込み)

 ある一台のタクシーを追いかけます。絵本の中で繰り返し出てくる、「まてまて」というフレーズを、子どもたちのツボにはまります。

 「まてまて」のフレーズは、リズミカルに少し抑揚をつけると、子どもたちが真似しやすくなります。

 最後にドーナツが出てくるので、みんなで食べる真似をして、「ごちそうさまでした!」で締めくくりましょう。

『あおいよるのゆめ』

 作者:ガブリエーレ・クリーマ 訳:さとう ななこ 出版社:ワールドライブラリー

 定価:¥1,980(税込み)

 指一本で簡単にしかけを動かすことができるところが魅力の一つです。

 そばで見守りながら、子どもたちの一つ一つの反応や、自分で仕掛けを動かす楽しさに、共感してあげましょう

 注意点として、絵本が少し重いため、落とさないように注意してあげてください。

『バナナじけん』

 作:高畠 那生 出版社:BL出版 定価:¥1,540(税込み)

 子どもたちに馴染みのあるバナナ。表紙を見ただけで、「ばなな~!」と大喜びです。

 内容の面白さを理解するには、やや対象年齢が高めですが、動物のコミカルな動きや、たくさんのバナナが出てくることで、幅広い年齢で楽しむことができます。

 「つぎはどうなるかな?」「○○(動物)がでてきたね!」など、子どもたちとコミュニケーションをとりながら、読み進めていくと、より楽しむことができます。

『へんなかお』

 作:大森 裕子 出版社:白泉社 定価:¥1,100(税込み)

 様々な動物が順番に“へんなかお”を見せてくれます。絵本に合わせて大人も“へんなかお”をして見せてあげると、子どもたちも真似をして、楽しんで参加することができます。

 最後のページには、ミラーが現れるしかけがあります。子どもたちそれぞれの“へんなかお”を見ることができます。

『どんなにきみがすきだかあててごらん』

 作:サム・マクブラットニィ 絵:アニタ・ジェラーム 訳:小川 仁央 出版社:評論社

 定価:¥1,430(税込み)

 0.1歳児にとって内容はやや難しいですが、子どもたちに対する愛情が伝わる一冊です。

 読み終えた後は、子どもたちに愛情の大きさを伝えてあげてください。

 私は午睡前に読み聞かせをすることが多かったです。愛情の大きさを伝えたあと、「おやすみなさい。」のあいさつをして午睡へと進めていました。

 1歳児クラスでも、子どもたちのとてもお気に入りの絵本でした。

まとめ

 王道の人気絵本と、保育士目線でおすすしたい人気絵本を合わせて13冊、紹介しました。気になる絵本は、ありましたか?

 いずれも実際に保育園で何度も読み聞かせ、子どもたちの反応が良かったものばかりです。この記事を書きながら、当時の子どもたちの反応を思い出し、思わず顔がほころんでしまうほどです。

 中には、書店の目立たないところにある絵本もあります。ですが、すべて私が自信をもっておすすめします!

 ぜひ一度、書店や図書館で探し、手にとってみてください。そして、子どもたちと一緒に、大人も童心に返り、絵本の世界を楽しみましょう!

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